慶長一分判金に似ている正徳一分判金。金の配分量なども同じです。
享保一分判金も見た目は似ていますが、ほんの少しだけ違いがあります。
専門店の買取価格やヤフオクでの落札相場などを調べてみたので一体どれぐらいで売れるのか?
正徳一分判金と享保一分判金の見分け方なども含めて見ていきましょう。
正徳一分判金
1714年(正徳5年)~
少し難しいですが、表面の上部に扇枠の桐紋、中央に横書きで「分一」、下部に桐紋が描かれています。
裏面は「光次(花押)」の極印が打たれています。後述の享保一分判金も同じなので間違いやすいと言われています。(見分け方などは後述)
買取価格は50万~65万ほどとかなり高額です。
ヤフオク落札相場
過去10年で3件しか出品~落札履歴がありません。
この事からも希少なのが伺えますね。
こういった希少で高価な物はヤフオクで売る事は難しいですので、相場を判断するのは物足りないと思います。正しい売り方をすれば鑑定書付きで35万円って事はないハズです。
享保一分判金
発行年は正徳一分判金と同じ1714年~(正徳4年)
「光次」の「光」の末画と「次」の第四画が離れています。
裏面右上に「佐」文字の極印が打たれている【佐渡金座鋳造の享保佐渡一分判(きょうほうさどいちぶばん)佐字一分判(さじいちぶばん)】も存在しています。
買取価格は5万円
逆打ちは18万円
正徳一分判金より流通数も多く、価値は低めのように感じられますが、前述した【佐】の文字が刻まれている享保佐渡一分判金は150万円の買取価格が予想されるほど希少で高額です。
ヤフオク落札相場
こちらは打って変わって過去10年で150件に近い履歴がありました。
値崩れしている様子もなく、安定して値がついている事が多いように感じました。
鑑定書付きで4万円~5万円
真贋不明だけど画像が鮮明3万円~4万円
逆打ちは出品数が少ないですが15万円ほどの相場です。
正徳、享保一分判金の見分け方
左が正徳一分判金。 右が享保一分判金になります。
共に【光】【次】という文字が刻まれています。
左下の【光】と言う文字から上半分の【次】という文字に
繋がっている(重光次)
繋がっていない(離光次)
そういった見分け方になります。
買取専門店、買取価格
ヤフオク | 専門店 | |
正徳一分判金 | 43万円? | 50万円 |
享保一分判金 | 4万円 | 5万円 |
〃逆打ち | 15万円 | 18万円 |
※買取専門店での買取価格は美品物として参考価格程度として受け取ってもらえれば助かります。
ヤフオクは高価な物ほど売るのが難しく、
真贋不明(鑑定されていない)の物は特に推定より大幅に安く売ってしまうリスクが高いです。
高く売れるうちに売ってしまいたいと思ったなら、まずは信用できる大手買取専門店で無料査定を受けてみる事を推奨します。
