日本貨幣で1番高値がついている天正大判金に始まり、
慶長大判金、元禄大判金、享保大判金、天保大判金、真延大判金と鋳造されてきました。
価値は安いものでも数百万、天正菱大判金は1億円を超える価値がつきます。
ですが、素人が正確に価値を把握するのは不可能に近く、たとえ本物の大判でも大判の状態はもちろん、
【元書】【後藤家 元書】
【加筆】【後書】などで価値は大きく変わります。
価値を把握するのに最も確実なのはネットで相談したり自分で調べるよりも、プロの査定士に無料で鑑定を依頼することです。
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天正大判金
天正大判金(てんしょうおおばんきん)
鋳造期間1573年~1609年
天正大判金は最初の大判金で
縦の長さが17cm以上の大判を長大判
上下に菱形の桐極印が打たれている大判を菱大判と呼びます。
基本的な価値は1500万円~~
現在確認されているのは6枚しかないのですが、菱大判の場合は1億円を超える価値があります。
天正大判金についてはこちらに書いています
慶長大判金
慶長大判金(けいちょうおおばんきん)
鋳造期間1601年~~
明暦3年に明暦の大火によって溶け流れた金銀を江戸城三の丸で鋳造され直した大判を明暦大判金。
長乗の墨書は笹書大判と呼ばれています。
(墨書の詳細は後述)
基本的な価値は1000万円~1500万円
笹書大判金だと2000万円~2500万円
元禄大判金
元禄大判金(げんろくおおばんきん)
鋳造期間1695年~1716年
価値は2000万円~~
享保大判金
享保大判金(きょうほうおおばんきん)
鋳造期間1725年~1837年
享保大判は約110年に渡って鋳造されていたタメに墨書を描く後藤家が12代~17代と続いています。
初期の12代が希少で世代によって価値は異なり
300万円~500万円といったところです。
天保大判金
天保大判金(てんぽうおおばんきん)
鋳造期間1838年~1860年
500万円を超える価値があります。
真延大判金
万延大判金(まんえんおおばんきん)
鋳造期間1860年~1862年
画像だと少し分かりにくいと思いますが、真延大判金にはタガネ打ち・のし目打ちの2種類があり
画像の左がのし目打ち
画像の右がタガネ打ちになります。
価値はのし目打ちもタガネ打ちも200万円ほどですが、
タガネ打ちの裏側に(吉・安・大の極印があると希少で400万円ほどになります)
墨書・元書・加筆・後書とは
大判や小判を説明する時にたびたび墨書や元書って単語が出てきましたが、大判の価値に大きく関わっています。
例:天保大判金(典乗 元書)などですね。
こちらは17代目・典乗が書いた墨書で当時のままの状態で残っているという意味を表しています。
墨書
大判に墨で文字を書いているのは後藤家。
当主の事を代々(後藤四郎兵衛)と呼んでいます。
初代 後藤祐乗(ゆうじょう)~17代目・典乗(てんじょう)
後藤家の詳細はWikipediaをご覧になった方が分かりやすいと思います。
※下の方に家系図があります♪
元書・書き直し・加筆
元書
鋳造当初のまま墨書が残っている大判を【元書】と呼び、最も価値が高いです。
後藤家・書き直し書
そして後世になって後藤家によって墨書が書き足されている大判を【元書 後藤家直し書】
加筆・後書
一気に価値が下がってしまうのが、
第三者によって不自然になぞり書かれた大判の事で【加筆】【後書】と呼ばれています。
大判金の価値や概要まとめ
- 安いもので数百万円・最高値は1億円と総じて価値が非常に高い
- 墨書によって価値が大きく変わる(加筆 後書は大幅にダウン)
- 天正・慶長・元禄大判の大判だと数千万円超え
小判もまとめています^^
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